FX取引と米国雇用統計

FX取引をされている方であれば毎月第一金曜日の夜は米国雇用統計が発表される事はもちろんご存知ですよね。スキャルピングでトレードをする方であればこの日は飲み会に誘われて飲みに行ってもイマイチお酒に酔う様な気分ではなくなってしまいますよね。

私も初めて雇用統計をリアルタイムで見ていた時はどうしてこんなに大きく反応するのかよく分かりませんでした。通貨ペアにも寄りますが、ドル円で30~50pips、ユーロ円で30~80pips、ポンド円で50~100pipsくらい一瞬でレートが飛んでしまうのを何回も目にした事があります。数ある経済指標の中でマーケットの反応が一番大きいこの指標は一体どのような物なのかご紹介していきたいと思います。

IMPACT

・米国雇用統計の内容を知らないあなた

雇用統計は米国の労働省労働統計局により毎月発表される物です。FXの米国雇用統計というと通常、非農業部門新規雇用者数失業率を指し、この数値が市場の予想とどの位乖離しているかでマーケットの反応が事なります。この指標に市場が敏感なのはアメリカは比較的経済環境の変化が雇用者数の増減に現れやすかったり、FRBがコントロールしている金融政策に影響を与える指標だからです。日銀と違い、アメリカの中央銀行であるFRBは失業率の目標値を定め、それに対する金融政策を行っていくミッションが課せられています。

・非農業部門新規雇用者数

非農業部門において前月よりどの位新規に雇用者が増加したかを表しているのがこの指標です。この値はアメリカ中にある30万以上の事業所を対象として調査を行う為、民間の調査よりも信頼性が高いとされています。民間企業が発表する雇用指標としてADP全国雇用者数という物があり、雇用統計の2日くらい前に発表されますが実際の所、相関がある様で無いというのがトレーダーの印象です。ADP全国雇用者数を見て雇用統計を予想すると言うのはやめておいた方が良さそうです。

・失業率

失業率はどの様に調査されているかというとおよそ5万世帯の家計調査からデータを集計しているそうです。また、失業者の定義も国によって異なっており、日本では仕事をしようと思えばいつでも仕事に就く事が出来るが仕事が無い状態とされている一方、米国では休職している人と4週間前から職探しをしている人のうちすぐに仕事があればすぐに就く事ができる人という定義となっています。

非農業部門新規雇用者数は凡そ前月比で15万人以上あれば雇用回復の目処となっている事を頭に入れておきましょう。失業率に関しては現在の景気よりも遅れて反映される特徴を持っている事を覚えておきトレードをしてみましょう。