FX取引とカントリー・リスク

FX取引をしていると初心者の方はチャートの画面上で数値が動いているだけでまるでゲームをしているのではないかと錯覚してしまうかもしれませんが、実際には様々な要因から為替レートが決定されているのです。為替相場テクニカル面ファンダメンタルズ面からレートが落ち着く場所へと動いて行きますが、その国が持っている特有の政治情勢経済情勢にひそんでいる潜在的なリスクカントリー・リスクと呼びます。FX取引をされている方であれば主要通貨国のカントリーリスクは押さえておきたい物です、今回は簡単に主要国のカントリーリスクをご紹介していきたいと思います。

・主要通貨国のカントリーリスクを知らないあなた

まずは基軸通貨国であるアメリカのカントリー・リスクですが、台所事情が悪いという事が挙げられます。双子の赤字という言葉を聞いた事があるかと思います、国家のみならず国民全員の債務比率が他の国と比較して高い事が特徴的です。このまま一方的に債務が増え続けるといずれデフォルトになり世界が大混乱します。

次は資源国通貨であるオーストラリアドルのカントリー・リスクはインフレリスク極端に中国に偏った輸出です。オーストラリアは国土の広さの割に人口が少なくインフラの整備が進んでいません。それ故物流やサービスのコストが高くなってしまう傾向にあり、常に政策金利を高めに設定しておかないとインフレのリスクが高まってしまうのです。中国依存の経済構造はかなり深刻でオーストラリアドル自体、本国の経済指標よりも中国の経済指標に強く反応する傾向があります。中国の加熱しすぎたバブルがどこではじけるかによって同じ運命を辿ってしまう危険性があります。

次に私達の国、日本ですが意外と知られていないのですが原発リスクです。東日本大震災以降の日本は福島第一原発の事故により電力供給は震災以前3割の発電力を占めていた原子力発電がゼロになりました。現在は主に火力発電でまかなわれていますが、その燃料である天然ガスは産出国に足元を見られ非常に高値で買わされています。これまで原油と天然ガスの価格は相関があったのですが、震災以降天然ガスの価格が大きく上昇している事が分かります。今後、電力供給がどうなるかで日本の経済界も大きく構造が変わってしまいます。これまで経常黒字国であった日本もアメリカの様に双子の赤字状態になり、日本円が売り込まれてしまうかも知れません。

天然ガス

こういったカントリーリスクを押さえておくだけでFX取引の際にチャンスを見逃すことなくトレードする事が出来るようになります。裁量取引をされている方も、自動売買システムで取引されている方も常に情報収集は怠らない様にしてトレードに臨んでみましょう。