FX取引とアベノミクスの概要

2013年は円相場、株式相場共に年始から年末まで右肩上がりの大相場となりましたね。辰年でしたので登り竜とでも言いましょうか、東京市場は大納会まで上昇相場が続きました。この大相場の動力源は民主党から自民党政権に代わり安倍首相により打ち出されたアベノミクスによる物です。

ニュース等で良く報道されるこの「アベノミクス」という政策の中身を正確に理解されている方は少ないのではないでしょうか。FX取引をされている方であれば俄然知っておいた方がよい情報ですので、分かりやすくご紹介していきたいと思います。

・アベノミクスと外国為替市場の関係をしらないあなた

一般的にアベノミクスと言われているのは3つの基本政策の総称になります。なので自分で話す時も、外から情報を聞く時にも注意しましょう。3つの基本政策は以下の様になっています。

1・・・大胆な金融政策、2・・・機動的な財政政策、3・・・民間投資を喚起する成長戦略

安倍首相はこれらを良く「3本の矢」と言い換えたりもしています。この3本の矢は長引く日本のデフレ経済を脱出する為に打ち出されたものでFX取引で非常に関連の高い円高の是正も盛り込まれた形になっています。ただし、政府が為替操作を行うわけには行きませんので骨子の中に円安誘導などと明確な言葉は記されていません。あくまでも間接的に誘導するような政策となっているのです。

3本の矢のうち一番円相場に影響を与えるのは1の矢である大胆な金融政策になります。この具体的な内容は次回詳細にご説明していきたいと思いますが、基本的な考え方はFRBやECBが今回の金融危機で行ってきた金融政策をお手本としています。いわば伝統的な手法であり、アベノミクス自体が世界的に見て斬新な物というわけではありません。

これまでの民主党政権・日銀白川総裁のもとでもデフレ脱却の為に金融緩和を実施してきましたが、欧米などに比べると規模も小さくデフレ脱却どころかさらなる円高を招いてしまったという結果となっています。実際の為替相場を振り返ってみると2012年の解散総選挙が決まった時点で円安方向にトレンドが発生しています。市場ではすでに政権交代・安倍新政権の誕生が織り込み済みで、いち早く反応していたという事が当時の為替レートから分かります。

FX取引にご興味をお持ちの方はすでに出遅れてしまったという感をお持ちかもしれませんが、アベノミクスはまだ始まったばかりです。これから歴史的な大実験が成功するのか失敗するのかはまだ分かりませんが、相場は大きく動く事になりますので知識や取引ツールを万全にして相場に臨みましょう。相場は逃げたりしませんので、自分に合ったトレードスタイルを見つける為の時間も十分に用意しましょうね。