自分のルールを決めるという事はFX(外国為替証拠金取引)に限ったことではなく、何事にも当てはまる事ですね。ある一定の利益を目指す上で、利食いや損切りのタイミングをある判断基準により確定させる事は非常に重要になってきます。ここではその考え方についてご紹介していきたいと思います。
おそらく、何か目的があって自分の資産を増やしたいという事で始められる方が多いと思われます。しかし、いくら利益を出したいのかすぐに答えられない人が多いのではないでしょうか。
① 目標を設定してみましょう
自分のルールを決める第一歩として、「いつまでに目標とする利益を得たいのか」を決める事だと思います。そこからブレイクダウンして自分が1カ月にどの位トレードで利益を出して行けば目標が達成できるのかが分かってくると思います。含み益が出ている状態でも自分がいくら勝てば良いのか分からなければそのポジションを確定する事は出来ないでしょう。さらに、このポジションはまだまだ利益が伸びるなんて思っていると必ず含み損が発生し、その時点で狼狽売りをして必ず損をしてしまうのです。
まずは目標を明確に定め、その後に具体的なルールを設定していきましょう。
② 1回のトレードで得たい利益、許容できる損益を決めましょう
よく頭と尻尾はくれてやれと言われますが、それはトレンドのピークは誰にも分からないからなのです。為替相場は色々な要因で上下に動き、完璧にトレース出来る人はこの世の中に存在しません。なので、トレード毎に判断基準を自分で決めておかないといつ利食いをすればいいか分からず、勝機を逃してしまいます。
最初の内はさじ加減が分からないかもしれませんが、裁量トレードを行う際も必ず保有ポジションには指値注文を入れておき、少しずつ自分に合うペースを見つけましょう。
リアルタイムで裁量トレードをすると、どうしても感情が入ってしまうという方には、自動売買システムを使ってみるのも1つの手段ではないかと思います。
③ 相場に向き合う時間を決めましょう
良く初心者の方がFXを始めたばかりの頃、デイトレードを行う為に徹夜でチャートを見ていたなんて話は珍しくありません。仮にそれで利益を得られたとしても人生で最も大事な「時間」をそこで浪費するのはあまりお勧めできません。自分がコントロールできない様な大きなポジションを保有してしまうと気になってしまい、仕事やプライベートでも結局時間を取られてしまいます。
FXの相場である外国為替市場は24時間動き続けます。世界各国の市場での値動きもそれぞれ異なりますので、自分に合った時間帯を探すのも非常に重要です。自分の得意な時間帯だけトレードしたりするのも良いかと思います。
トレードが上手くいかない時や、予想以上に利益が出せた時も少し相場から離れてみるのも1つのルールとして設定して良いかもしれません。
以上の様に筆者のお勧めする自分ルールを①②③と紹介させて頂きました。自分に合った具体的な判断基準を思いついたらノート等にまとめてましょう。