FX取引と米国双子の赤字について

こんにちは、FX取引において重要な基軸通貨であるドルを発行しているのはアメリカですが、実はその債務状況はあまりよくありません。みなさんは双子の赤字とか債務上限問題等という言葉をニュースで聞いた事があるのではないでしょうか。基軸通貨国にはそれなりの経済規模信頼性が求められるのですが、実はよくよく調べてみると本当にドルって大丈夫なのかな?と思うくらい深刻な問題が潜んでいるのです。今後FX取引をする上でもこの双子の赤字について知っておいた方が良いと思われますので、今日はこの点についてご紹介していきたいと思います。

・アメリカの債務状況を知らないあなた

双子の赤字というからには2つの要因がある事は容易に想像できますよね。まず1つ目ですが経常赤字(貿易赤字)です、端的に説明するとアメリカは輸出より輸入する額の方が多いのです。リーマンショック以前に行われていたドル高政策により、アメリカは自国で物を作るよりも輸入した方が安価であった事から経常赤字が慢性化しています。プラザ合意近辺の時代は主に日本に対する経常赤字が顕著でしたが、最近は中国OPECに対する赤字幅が増大しています。中国が世界の工場と呼ばれるようになり、多くの安くて良い物がアメリカで消費されている証拠です。この経常赤字を是正する為にアメリカは中国の通貨である元の為替レートの切り上げを求め、1日の変動幅に上限を設ける事で変動相場制へと移行しました。

もうひとつは財政赤字です、つまり国が財布には殆どお金が入っておらず毎年借金が膨れ上がっている状態なのです。2009年には金融危機もピークだった事もありますが1.4兆ドルにまで膨れ上がりました。もはや天文学的な数字に近付きつつありますね。この債務上限問題は毎回米国の上院と下院が時間ぎりぎりまでショーを繰り広げ、市場はそれに踊らされ右往左往しているのが現状です。これまで債務上限が毎回再設定されてきたのですが、これが出来ないとなったらデフォルトとなりトリプルAの信頼度を持っている米国債が暴落する事になります。

双子の赤字

この双子の赤字は赤字幅が大きくなるとドルの信認を落とす事からドル安要因となっております。発表される指標では米国貿易収支統計などの推移をチェックしたり、インターネットで米国債の発行額の推移を調べてみたりしましょう。FX取引をされている方はこの債務問題がニュース等で問題になった時、大きく相場が動き、それまでのトレンドが変わるかもしれないという事を頭に入れておきながらどの様にトレードをしていくか戦略を練っておきましょう。

FX取引とアベノミクスの概要

2013年は円相場、株式相場共に年始から年末まで右肩上がりの大相場となりましたね。辰年でしたので登り竜とでも言いましょうか、東京市場は大納会まで上昇相場が続きました。この大相場の動力源は民主党から自民党政権に代わり安倍首相により打ち出されたアベノミクスによる物です。

ニュース等で良く報道されるこの「アベノミクス」という政策の中身を正確に理解されている方は少ないのではないでしょうか。FX取引をされている方であれば俄然知っておいた方がよい情報ですので、分かりやすくご紹介していきたいと思います。

・アベノミクスと外国為替市場の関係をしらないあなた

一般的にアベノミクスと言われているのは3つの基本政策の総称になります。なので自分で話す時も、外から情報を聞く時にも注意しましょう。3つの基本政策は以下の様になっています。

1・・・大胆な金融政策、2・・・機動的な財政政策、3・・・民間投資を喚起する成長戦略

安倍首相はこれらを良く「3本の矢」と言い換えたりもしています。この3本の矢は長引く日本のデフレ経済を脱出する為に打ち出されたものでFX取引で非常に関連の高い円高の是正も盛り込まれた形になっています。ただし、政府が為替操作を行うわけには行きませんので骨子の中に円安誘導などと明確な言葉は記されていません。あくまでも間接的に誘導するような政策となっているのです。

3本の矢のうち一番円相場に影響を与えるのは1の矢である大胆な金融政策になります。この具体的な内容は次回詳細にご説明していきたいと思いますが、基本的な考え方はFRBやECBが今回の金融危機で行ってきた金融政策をお手本としています。いわば伝統的な手法であり、アベノミクス自体が世界的に見て斬新な物というわけではありません。

これまでの民主党政権・日銀白川総裁のもとでもデフレ脱却の為に金融緩和を実施してきましたが、欧米などに比べると規模も小さくデフレ脱却どころかさらなる円高を招いてしまったという結果となっています。実際の為替相場を振り返ってみると2012年の解散総選挙が決まった時点で円安方向にトレンドが発生しています。市場ではすでに政権交代・安倍新政権の誕生が織り込み済みで、いち早く反応していたという事が当時の為替レートから分かります。

FX取引にご興味をお持ちの方はすでに出遅れてしまったという感をお持ちかもしれませんが、アベノミクスはまだ始まったばかりです。これから歴史的な大実験が成功するのか失敗するのかはまだ分かりませんが、相場は大きく動く事になりますので知識や取引ツールを万全にして相場に臨みましょう。相場は逃げたりしませんので、自分に合ったトレードスタイルを見つける為の時間も十分に用意しましょうね。

 

FX取引と大胆な金融政策(アベノミクス1の矢)

さて今回はFX取引と非常に相関が強いアベノミクス1の矢についてご紹介していきたいと思います。FX取引ではトレンドさえ押さえておけば自動売買システム等が十分な利益を上げてくれますが、監督であるあなたが相場のトレンドと180度反対を向いていたら折角のチャンスを生かす事が出来なくなってしまいますよね。

・大胆な金融政策の中身をしらないあなた

大胆な金融政策の具体的な内容は端的に表すと次の様に整理されます。①2%のインフレターゲット、②円高の是正、③無制限の金融緩和の3つとなっています。それらの3つの項目は具体的にどの様に実行されているかというと、市場に出回っている「円」をさらに大量に供給する事で①,②を実現しようとしています。この「円」の大量供給は明確な目標が定められており、2014年度末までにマネタリーベースを倍にするというこれまでにない大胆な目標が設定されたのです。これまで日銀は政策金利をゼロに誘導する事で流動性を高めようとしてきましたが、すでにこれ以上下げる事が出来ない所まで来ていますので、量的な緩和に踏み切ったのです。

このマネタリーベースの増加は単純に考えると増えた量だけ価値が希薄するという現象が起きます。実際の為替レートは単純にそれだけでは決まりませんが政府・日銀による断固とした決意をマーケットに示すだけでこれまで円を買い続けていた機関投資家ファンド等が円を売り始めたりするので相乗効果が得られるのです。

ドル大増刷

インフレターゲット2%に設定した事も非常に大胆な数値となっています。かつてのバブル景気が2~3%と言われていますからそれと殆ど変らない状態を目指しているのです。当時の株価は3万円台もあり、高い政策金利が設定されていた頃に戻る事など現在のデフレ状況下では全く考えられませんよね。

さらにこの金融緩和は目標が達成されるまで無制限に続けられるといういわば政府・日銀ののお墨付きが付いており、現在の円安トレンドはかなり強力な後ろ盾があると言えます。しかし日本政府がかつて円高是正の為に単独為替介入を実施した時、世界各国から非難されました。この様に急激な為替変動を伴う金融政策は実施不可能となっており、ある程度の秩序の基に行われているのです。

アベノミクス1の矢が効果を表しているのは世界金融危機がある程度落ち着いてきたからだとも言えます。FRBやECBにより実施された金融政策によりNYダウ株価は連日最高値を更新しており本格回復の兆しを見せ始めています。しかし、根本的な問題が解決しているわけではありませんのでネガティブな情報には注意しましょう。また、2014年末までは日銀が緩やかにマネタリーベースを増加させているという事を忘れないようにしてトレードに挑戦してみましょう。

 

 

FX取引とリフレ政策~自動売買編~

FX取引にご興味をお持ちの方はこの一年でどの位円安が進んだのかはご存知ですよね。ドル円で過去最安値を付けた後に自民党政権となり安倍首相により実行されているアベノミクスにより円相場だけでなく、株式市場も活況を取り戻し日経平均株価は2013年末にかけて16000円台をつけ、最安値からおよそ倍くらいにまで上昇したのです。この様な点からFX取引を行うに当たっては、現在の金融政策がどの様に進められているかを知っていた方が良いですよね。

安倍首相は就任直後の所信表明演説でデフレの克服を宣言しています。現在行われている金融政策はリフレ政策(リフレーション政策)の一環で、緩やかで継続的なインフレへの誘導を目的としているのです。今回は日本経済にどんな背景があって、どの様な金融政策を行おうとしているのか簡単にご紹介したいと思います。

・現在の金融政策をあまり知らないあなた

アベノミクスとよく言われていますが、現在の安倍政権がやろうとしている事は先ほど申し上げた通り、デフレの克服が最終目標となっています。そもそもデフレとは需給バランスを見た時に需要が足りない状態が長期間継続的に続いてしまう事を表しています。IMF(国際通貨基金)が決めた定義によるとその様な状態が2年間継続するとデフレ状態にあると言うそうです。

日本においてはバブル崩壊以降ずっとデフレですので1991年~2013年の22年間の長期間に及んでいます。ちなみに先進国の中でこれほど長期間デフレ状態にあるのは世界中でも日本だけです。つまり、その間ずっと需要が不足して物価が下落しながら私達の給料も下がりその繰り返しをデフレスパイラルと呼び日本経済を蝕んでいるのです。

リフレ政策というのはその足りない需要を財政出動により喚起してインフレへ導くような政策の事をいいます。私達はこの20年間でITバブル等の景気が良い時期も体験しているはずなのですが、まったく豊かさを感じられませんでしたよね。それもデフレにより企業の利益が削られてしまっていた為、私達の給料が殆ど上がらなかった事が原因なのです。アメリカが今回の金融危機で大規模な金融緩和策を実施しましたが、それと比較すると日本の金融緩和策はかなり小規模な物でデフレを脱却する為には全然足りないものだったのです。

今回実施されるアベノミクスの内容についてはまた別の機会に詳細を皆さんと勉強していきたいと思いますが、現在行われている金融政策はリフレ政策(継続的にインフレが続くように誘導する政策)である事を頭に入れておいて頂ければと思います。

FX取引をする際に色々な情報収集をするかと思いますが、そういった日本政府の上位方針があると言う事を知っておけばより理解しやすい物になるかと思います。現在の円安トレンド金融政策の両面をチェックして相場に臨みましょう。