FX取引と日本のゼロ金利政策

世界中を見回しても日本ほど政策金利長期間ゼロに維持している国は見当たりません。FX取引においてはクロス円のロングをする事で金利差によりスワップポイントが貰えるので長期間保有して運用すると言う方には恵まれた環境かも知れませんが、そもそもどうしてこの様な低金利政策を実施しているのかご存知でしょうか。また、このさき日本の政策金利はどの様になって行くのでしょうか、あまりご存知で無い方の為に今回はその点についてご紹介していきたいと思います。

・日本の超低金利政策をしらないあなた

まずいつ頃からゼロ金利政策を始めたのかというと1995年から1%を切るような政策金利が設定され、約20年間を経て現在にまで至ります。当時は政策金利という言葉ではなく公定歩合という言葉が使われていました。遡ると1973年、1980年には過去最高の9%という高い金利が設定されていました。日本の円はかつて高金利通貨だったのですね。

日本の政策金利がなかなか上がらない最大の理由は、日本が低成長時代に突入してしまったからです。そうは言っても2002年~2007年まで実は戦後最長の好景気を体験しているのです。みなさんはその実感を感じる事が出来ましたでしょうか?おそらく何も感じなかったのではないでしょうか。すでにデフレ局面に入った好景気でしたので実質経済成長率2%バブル経済の半分以下しか成長できなかったのです。

個人消費が活発化して企業が設備投資をするというこの単純なサイクルがなかなか加速しないのが日本経済の現状なのです。現在は少子化も進みますます高齢化社会化が進む事が予想されますので、どうしても需要不足低成長を続けるしか無く日本の政策金利はまだしばらくゼロのまま推移すると考えられます。

FX取引から考えてみると、ここでアメリカの量的金融緩和策QE3が縮小される見通しとなってきており、出口戦略に向けて金融引き締め、そして利上げへの道筋が描かれると考えられますので円安トレンドにのるチャンスでもあります。円高もドル円で過去最安値という大底を付けた事もあり、クロス円ロングのポジションが非常に増えてきているそうです。安倍首相がFRBの金融政策をお手本としたアベノミクスの展開により相場の反転が現実味を帯びてきています。この歴史的な転換点を逃さないようにFX取引のツールを万全にして相場に臨みましょう。現在では自動売買システムに対応した取引会社も多数ありますので、時間を有効活用しながら賢い投資スタイルを目指しましょう。

FXトレーダーのライフスタイル(前半戦)

普段何気なく生活している人とFXトレーダーでは1カ月の過ごし方って少し違いますよね。為替レートに大きく影響する経済指標が発表される日は1カ月サイクルで決まっていて、勝敗に大きな影響を及ぼす要因であると言えるでしょう。もしご存知でない方がいるかと思いますので、今日はその事についてご紹介していきたいと思いまます。

①月初めの重要なポイントを逃しているあなた

毎月第一週から第二週の前半にかけては非常に重要度の高い指標が盛りだくさんですよね。このポイントを知っているのと知らないのでは天と地ほどの差がありますのでおさらいしておきましょう。

②ISM景況指数の特徴

まず米国のISM製造業・非製造業景況指数で、ここで企業の景況感が示されます。この指標で大きなトレンドが発生する事は少ないのですが、2006年後半からの米国景気後退局面では市場予想と極端な乖離があり大きくドルが売られると言う様なトレンドの起点になる時もありました。

③ADP全国雇用者数の特徴

次に米国のADP全国雇用者数ですが、これは雇用統計の前哨戦だと言われています。トレーダーの間では天邪鬼な指標だとも言われており、時々雇用統計と全く反対の結果が出たりします。そんな指標でも市場予想よりも極端に強かったり弱かったりするとマーケットに与えるインパクトは非常に大きな指標です。

③ユーロ圏の政策金利発表

次にBOE政策金利発表とECB政策金利発表です。同じユーロ圏なので凡そ似たような施策を取る事が多いのですが、主にポンド、ユーロを選択している人にとっては非常に大きなインパクトを与えます。政策金利自体が据え置きだとしても、同時に発表される声明文の内容によっては大きな値動きを伴う事があります。

④経済指標の王様

そして前半最後の大物が米国の非農業部門の雇用統計(月間新規雇用者数と失業率)です。GDP世界一の経済大国の公式な経済指標だけあってFXをやっている人であれば月の第一週の金曜日は雇用統計だと知っている人が殆どではないかと思います。金曜の夜だからといって飲みに行くのもちょっと考えてしまう様なくらい重要な指標です。雇用に係る指標は先行指標とも言われ、この指標が持つ意味は数カ月後の景気にかかわってくる内容となります。

ひとまず、月初めの経済指標についてご紹介しましたが、こういった経済指標時の値動きは非常に急激ですのでトレードあまりお勧めはしませんが、自動売買システムによる高速取引で細かく利益を狙うと言うのも悪くないかもしれません。多少、乗るか反るかと言った要素は出てきますが、裁量取引で決済すると色々なタイムラグが出てきて決済したいタイミングで確定できる可能性は極めて低いです。選択肢の一つとして考えてみましょう。

うまくいかない

FXトレーダーのライフスタイル(後半戦)

FXトレーダとしてポジションを保有している時っていうのは常に頭の中のどこかで必ず意識していますよね。特に月の前半戦では大きな経済指標とにらめっこしながらの展開ですが、月の後半戦についても考えてみましょう。

①トレードのON/OFFが切り替えられないあなた

初心者の方が良く陥りやすいのですがFXを始めた途端、チャート画面から離れられなくなり際限なくトレードを繰り返して結局負けるというパターンです。トレードにあまり力が入り過ぎるとあまり良い結果にはなりません。特に月の前半で大きな経済指標と戦って、もしある程度の利益が出たならば極端な話次の月までトレードをお休みしてもいいくらいです。その方が人生を豊かに過ごす事ができますよね。

②月の後半は小粒な指標が多い

前半と比較すると大きな値動きをする様な指標は無いのが後半の特徴です。クロス円の方であれば、日銀の金融政策発表となりますが2014年度末まで異次元の金融緩和がすでに実施・継続されているのであまり大きなサプライズは無いでしょう。どちらかと言うと月の前半で発生したトレンドが継続している可能性が高く、自動売買システム等で利益を得るにはこの頃が良いのかも知れません。値動きが激しいうちはストラテジーのスコアも安定しないので信頼性が低いかもしれませんが、値動きが安定してくると信頼性の高いスコアが発生する可能性が高いです。

③夏時間と冬時間を知らないあなたへ

これまで経済指標について特徴などをご紹介してきましたが、外国では広く夏時間と冬時間が取り入れられており、FX取引システムでも取引時間がそれによって変わるので注意しましょう。経済指標の発表時間も夏時間と冬時間で異なりますので、十分に気をつけましょう。私もよく勘違いして気付いた時にはポジションに含み損が発生していたという事を経験しました。

④不定期なイベントFOMC

FOMCとは米国の連邦公開市場委員会で主に政策金利などを発表する機関です。6週間ごとに年8回行われるので定期的と言えば定期的なのですが、他の経済指標と異なり1カ月単位ではないので注意が必要です。これも重要度が非常に高い指標で、BOE、ECB政策金利同様に声明文の内容によっても大きくレートが動きますので注意が必要です。しかもこの声明文が厄介なのは指標の発表時間ほど正確でなく、少しタイムラグがあるのが特徴です。読み上げられた声明文の内様もネットを検索してもすぐに出て来ず、ポジティブなのかネガティブなのかを知るのは次の朝と言う事になってしまうのです。

この様に、FXをすると1ヶ月のライフスタイルが経済指標中心となってきてしまうのですが、逆に言うと大きな値動きがある時間が予告されている様な物なので自動売買システムなどを使って効率的にトレードをするという事も考えてみましょう。

FX自動売買と協調介入

世界金融危機時に実施された日本政府、日銀による単独為替介入は効果が限定的でした。しかし東日本大震災が発生した2011年に行われた協調介入はマーケット参加者全員を無条件降伏させるパワーを持っていました。この協調介入後は超強力なトレンドが長期間持続しました。この時に自動売買システムを使ってそのトレンドマッチしたストラテジーチョイス出来た人は莫大な利益を得られたそうです。私も当時裁量取引ではありましたが、いち早くトレンドに乗れたので過去最高の利益を出す事が出来たのを覚えています。

①世界の中央銀行と戦う参加者はいない

日本の単独介入と異なり、この時は日欧米の協調介入が実施され24時間中ずっと各市場の中央銀行がドル買い円売り介入を行いました。どの機関投資家も世界の中央銀行と戦う理由はなく、高く積まれていた円買いのポジションが次々と解消していったのです。確か2ヶ月くらいでユーロ円は15円近く上昇するという強烈なペースで、協調介入直後に逆張りのポジションを持っていた人は全てロスカットされてしまったのではないでしょうか。

②唯一敗北した協調介入

過去に数度協調介入が実施されましたが、いずれも各国中高銀行の勝利に終わったのですが2011年に実施された協調介入は唯一敗北した協調介入となりました。そもそもアメリカ・ヨーロッパ共に金融緩和による自国通貨安政策を取っていた為、本気では無かったのです。阪神大震災直後に行われた協調介入では長期トレンドが反転するほど強力に介入が行われ75円近辺にあったドル円のレートも数年後に120円台まで円安が進みました。当時はアメリカの強いドル政策とマッチしたという事もあり、秩序ある反転と呼ばれていました。今回の介入では期間にして2カ月程度しか上昇トレンドは維持できず、欧州債務危機による信用不安で協調介入時よりもさらに円高が進む事になってしまったのです。

協調介入~欧州債務危機の上昇-下降の山は歴史的な値動きとなり、ユーロ円は往復で2000pips以上動きました。この山は非常に分かりやすいトレンドで推移したらしく、自動売買システムを上手に使えた人達がブログで運用成果を発表したりしているので調べてみてください。人にも寄りますが、数千万の利益を得れた人も珍しくありません。

この様な大きな値動きを捉える為には本業で一日中チャートを見る事が出来るような環境が必要だと感じました。しかし、多くの人が本業を持ちながらのトレードだと思いますので、上手に自動売買システムを使い自分の分身に頑張って貰うと言うのも一つの選択肢であると思います。100年に一度の津波を上手く乗りこなせるような手段を検討してみましょう。

FX取引と日本の単独為替介入

サブプライムローン問題を発端にリーマンショックなどを引き起こした世界金融危機の際には急激な円高が進みました。上昇するスピードよりも下落するスピードの方が速い事をまざまざと見せつけられる展開となり、グローバル経済となった現代においては世界同時株安を引き起こす事になりました。急激に進んだ円高を是正する為に日本単独の為替介入が幾度も実施されました。私もトレーダーとして市場に参加している時に遭遇した事がありますので、今日はその体験談をご紹介したいと思います。

①トレーダーにとってはいい迷惑!?

裁量取引でも自動売買取引でもこの為替介入と言う物は非常に迷惑な物で突然トレンドが180度反転してしまいます。しかも全く当然の事ですが予告なしに突然実施されます。瞬間的にドル円で約150pips、ポンド円では300pipsくらい変化しますので、逆のポジションを持っていた人はひとたまりもありません。とにかく早く損切りをする行動を取らないと含み損は加速度的に増えていきます。まさにトレーダーにとってはせっかくトレンドを分析して持っていたポジションがひっくり返されてしまうので迷惑に感じる人が多いのではないでしょうか。

②跳ね返せなかった単独介入

日本政府、日銀による単独介入の規模は数兆円にも上り、マーケットにインパクトを与えるには十分でした。しかし、為替介入の効果は数日程度しか持たなかったのです。中には1日程度しか持たずに介入前のレートに戻ってしまった時もあります。その内マーケット自体も日本の為替介入を嘲笑うかのように安値を更新し続けたのです。日本も単独介入を行う為に世界主要国の首脳に通告はしていましたが、自国通安誘導は為替操作にあたるとして非難されていたようです。特に米国は大規模な金融政策によりドル安誘導に舵を切っていましたので、日本の輸出産業が有利になる様な政策には敏感に反応してきました。

③日本の本気度はマーケットに伝わらず

当時は民主党政権下で、総理が次々に代わると言う非常に不安定な政権でした。特に為替レートについて、「急激なレート変動に対しては断固とした行動を取る」という声明を財務大臣が事あるごとにマスコミに発表していました。結局のところ最初の為替介入がドル円で92円近辺で行われましたが、その後75円まで下がり史上最安値を更新するという所まで円高は進んでしまったのです。為替介入と言う伝家の宝刀を抜いたのは良いのですが世論の批判を浴び、よほど急激なレート変動の時にしか実施できない様になってしまい、日本の本気度は大した事がないというのがマーケットの認識だったようです。

現在はアベノミクスによる円安傾向がいつまで続くかは、自民党政権となった日本の本気度が問われているのではないでしょうか。